この記事は「夢小説 Advent Calender 2023」の14日目だよ。
夢小説 Advent Calendar 2023 - Adventar
さて、今日は夢小説での生成AI利用について書くよ。
「創作活動に生成AIを使うなよ。エクフラシスはどこいった」というのはその通りで、筆者もそう思う。この場合に想定している使い方は「全部AIに丸投げして、出てきた文章をちょちょっと直してあとは公開〜」というものだけど、もちろんこういう使い方はすべきではないと思ってる。
理由は上記の通り、それがエクフラシスでないと思うから。言葉になる前のもやもやどろどろぐちゃぐちゃしたあの現実界の感覚たちを、なんとか最適な言語表現に当てはめるという行為を、夢小説の場合にはとくに強く伴う必要がある。なぜならそこにいるのは自分自身で、その言動は自分自身が主体的に行うものだから。自分自身そのものをAIで置き換えることはできないだろう。
だから全部丸投げするような使い方は、夢小説の構造上できない。
文章を直接作ってもらうような使い方はできない一方で、相手との付き合い方を相談するような使い方はできる。具体的には、たとえば喜ばれそうなプレゼントについて提案してもらったり、デートコースを考えてもらったりすることなどはできる。現実と一緒。
以下をプロンプトにして、実際にGPT4に聞いてみた。
以下の人物像に合わせたデートコースを5パターン用意してください。
ただし、人物AとBは交際前であり、このデートは人物Bの誕生日を祝うものでもある。
人物Aの情報
・日本人の男性
・XX歳前後
・読書が好き
・職業は先生
・人物Bの生活を支援している
人物Bの情報
・XX歳の日本人の女性
・誕生日はX月X日
・ロングヘア
・身長1XXcm
・公園で暮らしている
・特殊部隊所属
・小隊のリーダー
・趣味は「動物系の動画鑑賞」
・サブマシンガンを使う
・閉鎖されてしまった学校を取り戻したいと考えている
デートの日程
・2XXX年X月X日
デートの工程
・朝または昼に待ち合わせる
・昼ごはんを食べる
・晩ごはんを食べる
以下が答え。
このシナリオに基づいて、人物Aと人物Bのためのデートコースを5パターン考えてみましょう。
デートはX月X日に行われ、朝または昼に始まります。
デートコースは、両者の興味やバックグラウンドを考慮し、人物Bの誕生日を祝う内容にします。
デートコース1: 文化的体験と自然散策
待ち合わせ: 朝、地元の図書館で待ち合わせ。読書好きの人物Aが選んだ本を一緒に読む時間を持つ。
昼食: 日本の伝統的な料理が楽しめるレストランで昼食。
午後の活動: 近くの公園で自然散策。人物Bが動物を観察できるように、野鳥や小動物がいるエリアを訪れる。
晩ごはん: 屋外でピクニックスタイルの晩ごはん。手作りのお弁当を持参。
デートコース2: アドベンチャーと探検
待ち合わせ: 地元のアドベンチャーパークで待ち合わせ。
昼食: パーク内のカフェで軽食。
午後の活動: ロープコースやクライミング、チームビルディングのアクティビティに参加。人物Bの特殊部隊での訓練が役立つかもしれない。
晩ごはん: 近くの屋台村で各国の料理を楽しむ。
デートコース3: 学びとリラクゼーション
待ち合わせ: 地元の博物館で待ち合わせ。
昼食: 博物館内のカフェでランチ。
午後の活動: 展示物を見学したり、教育的なワークショップに参加。
晩ごはん: 静かな日本庭園の中で伝統的な日本料理を提供するレストランで夕食。
デートコース4: エンターテイメントとショッピング
待ち合わせ: 地元のショッピングモールで待ち合わせ。
昼食: フードコートで軽食。
午後の活動: 映画館で最新のアクション映画を鑑賞。その後、ショッピングやアーケードゲーム。
晩ごはん: モール内のお洒落なレストランでディナー。
デートコース5: 自然と冒険
待ち合わせ: 近くの山でハイキングに適した場所で待ち合わせ。
昼食: ハイキング中に持参したお弁当でランチ。
午後の活動: 登山や景色の良いポイントで写真を撮る。
晩ごはん: 山の麓にある温泉施設で伝統的な日本料理を楽しむ。
これらのデートコースは、人物AとBの興味や特性を反映し、誕生日のお祝いも兼ねています。
彼らにとって楽しく、意味のある時間になることを願います。
もちろん事前に自分で考えていたデートコースもあるはずで、そちらのほうが詳細が詰まっていると思う。一方でこれらを参考にして自前のコースを変更してみると、一人で考える以上に楽しい1日が過ごせるかもしれない。
場合によっては2人にとって全然合わないコースが提案されることもある。そういうものは無視してもいいし、「なんらかの状況でそれをなぞらなければならなくなったとしたら…」という妄想のきっかけにしても良いのではなかろうか。それめっちゃたのしそ。