この記事は『エロい本棚アドベントカレンダー2022』の21日目です。

「読書の影響は一生涯続く」という記事を見ました。記事のタイトルしか読んでないうえに今検索し直しても行方不明なので、信ぴょう性のほどは謎ですが、読書の影響は一生涯続くと私も思います。

読書の影響は一生涯続く

人間は、思考にも会話にも読書にも言葉を使う。そしてその言葉は自分のうちにある語彙として、会話や読書で蓄積されていく。蓄積された語彙は繰り返し使われることで磨かれ、一生涯の言語活動を支える柱になる。

それを前提としているので、人々は、他人との会話や文字コミュニケーションで出てくる言葉を見ることで、その人のうちにある語彙を推定することができると思っている。相手の使う言葉の背後に、その人の持つ語彙の総体としての語彙力を見ている。

そしてエロい本棚を見る目を持つ私たちは、さらにその奥へ進むことができる。私たちが見ている語彙力の一部は、読書がもとになっている。つまりその人の読んできた本や、その本棚、そしてそのエロさを感じることができるはずなのだ。

ここではまた視点を変えて、「いかに相手に自分のエロさを読み取らせるか」について書きたいと思う。

語彙力をエロくする

まずは基本にしてすべてである語彙力を磨こう。

読んでいる本が特定できるような特徴的な語彙を拾っておいて、いざというときに出してこよう。たとえば「現存在」と言えばハイデガーの『存在と時間』を、「アルジェリア式羊肉シチュー」と言えば『料理の四面体』を、「サピア・ウォーフ仮説」と言えば『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』を、「システム1」と「システム2」を持ち出せば『ファスト&スロー』を、それぞれ読んでいることが窺い知れるだろう。

話の内容をエロくする

単語だけに限らなくても良い。

「そういえば最近読んだ本でさ〜」などの前置きとともに、べつに最近読んではいないがエロい演出ができるひけらかしをしても良いのだ。ここまで開示すれば、相手はたとえ本のタイトルはわからなくとも、どういう内容の本を読む人なのかについてのあなたに関する情報を得ることができる。

言及する本をエロくする

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