この記事は『エロい本棚アドベントカレンダー2022』の17日目です。

ここまでエロい本棚アドベントカレンダーの記事をいくつか書いてきて気付きました。**「抽象的なことよりも、具体的なことを書いた記事のほうが面白い」**と。その気付きは活かされるのか。今日の記事をやっていきましょう。

外国語が読めると嬉しい

語学学習をすると、そこで学んだ外国語が読めるようになります。当たり前のようですがこれってすごいことで、勉強する前には読めなかったし、なんなら文字と認識することすら出来なかった模様を読んで、そこから意味を把握することができるようになるのです。

筆者はイタリア語を趣味で勉強していますが、これの効果はかなり大きくて、街中の看板や建物の名前、雑誌の名前などなどがじつはイタリア語でした、ということに気付けるようになりました。「なんでこの建物にこの名前?」というようなネーミングに対するつっこみが出来るようになって、散歩していても楽しいです。

もちろん読めるようになったものは看板など以外にもあります。本です。

本が読めると嬉しい

本が読めると嬉しい! 大事なことなので2回言いました。

好きな翻訳本のオリジナルに挑戦したり、未訳本も多いので読む本の選択肢が大幅に広がったりします。これだけでも嬉しいのですが、もうひとつ重要な効果があります。それは、本棚が読めるようにもなるということです。

昨日の記事ではフランス語版の『パリの憂鬱』について書きましたが、フランス語を勉強していれば、人の本棚にこういった本が並んでいるのを見てそれと知ることができるようにもなるのです。ボードレールを日本語で知っているだけでは、その横にマラルメの詩集が並んでいることにも気付けません。その差はフランス語を知っているか知らないかだけなのに。

エロい本棚を読むための語学学習

冒頭で以下のように書きました。

勉強する前には読めなかったし、なんなら文字と認識することすら出来なかった模様を読んで、そこから意味を把握することができるようになる

これは本棚についても同じことが言えます。語学学習によって、それまで認識することすら出来なかった本棚のエロさを感じ取ることができるようになるのです。日本の外に広がる無数の本棚についても、そのエロさを知ることができるようになるのです。そう考えるだけで語学学習についてワクワクしてきませんか。

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